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2021.08.2316:35

みんな我慢してんだよ

2021.8.16@渋谷チェルシーホテル

7 DAYS PAPARAZZIライブドラムサポート


久しぶりのライブは色々思うことがありました。

まずお客さんが暖かかった。飛沫防止の為の制限。
ソーシャルディスタンス・マスク着用・声出し厳禁。そんな制限のなかで、目や身振り手振りで"今日"を楽しんでいるのが伝わってきて。

みんな我慢してたんだ。俺も我慢してた。

やっぱりライブというエンタメは無くしちゃいけないなと実感。

対バンイベントだから共演者を観るのも久しぶりで、みんなそれぞれの世界観で楽しんで演っていてうるっときた。

なにより今回呼んでくれたバンドの方々がめっちゃ愉快で良い人たちだった。

知人が混ざっていたものの、初めましてだらけ&難易度が高い楽曲&久しぶりのライブ現場ということもあり、リハーサルで緊張を隠せなかった自分に対して和ませてくれたり他愛もない話で笑ったりできて。

あぁ自分はバンドマンが好きだなと再認識。


そりゃあそうだ。20年近くバンドマンをやってきてるから心地良いに決まっている。自分の畑はここだ。

違和感なく当日を迎え、ライブ後には「めちゃくちゃ良いドラムだった」など称賛の言葉をたくさん頂いた。

そしてメンバーいわく、バンド的にここ最近で「1番良いライブ」になったらしく、その感覚は思い過ごしではなかったようで


ライブ後に結果として現れ、持ってきていた物販のCDアルバムがすぐに売り切れた。

「いつもはあんまり売れないんだけどね、今日はすごいや」

もちろん偶然かもしれないし、別のドラマーでも同じ結果になっていたかもしれない。それは分からないけど、とにかく良いライブだった。

あぁ。俺はまだドラムやっててもいいんだ。生きててもいいんだ。音楽を演ってもいいんだ

そう言われた気がして、存在を認められた気がして、とても嬉しかった。
想い詰めてたことが溢れて、涙を堪えながら帰路についた。


「別に自分のバンドではないし、仕事だから」
「お金が貰えればなんでもいい」
「他人のバンドに一喜一憂してるヒマはない」


こんな風に思いながら演ってる人も少なくない現実。飲み会とかでぶっちゃけトークでよく聴く話。

もちろん良い悪いの二元論では測れないし、間違いではないと思う。けど、自分が誰かの力になれることで何かを少しでも変えられることが素晴らしく思えて仕方ない。

サポートだとかメンバーだとかは観ているお客さんには関係のないことだし、手を抜いていい理由にはならない。自分のスタイルはずっとそう。

本気で音楽と仕事と自分と向き合えば向き合うほど、その結果はどんな些細なことでも喜べるし、メンバーを鼓舞してテンションを上げるのもドラマーの仕事の1つだと強く思った現場でした。

次はいつライブができるのか分からないけれど、少しずつエンタメが復活してきているなと感じます。

それと同時に感染者数等も跳ね上がっていて歯痒い気持ちではありますが…

またライブができるその日まで、自分を磨いておこうと思います。ほんとに次いつ出来るか分からない。



皆もたくさん我慢しているだろうし、そもそもライブやイベントというものから遠ざかってしまっている人も居るかと思います。

俺はそんな人も含めて再会出来る場所と時間を必ず作りたいと思っていますので、気長に。



こんな俺が居るのは、こんな諦めが悪い俺が居るのは、応援してくれるみんながいるからです。

ありがとう。いつもありがとう!




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